希望に合ったキャリアの設定

看護師として質の高い看護を提供したいのなら、キャリアアップを念頭に働くことが大事です。特定の分野に精通するスペシャリストを目指すのか、幅広い分野で活躍できるジェネラリストを目指すのかを、早いうちから考えておきましょう。

スペシャリストはある特定の分野に精通しており、高い技術力と知識を有していることを示します。看護師においてのスペシャリストとは、例えば専門看護師や認定看護師などの資格を有する人が該当します。
特に専門看護師の資格は大学院で2年間学ばなければならないため、非常に狭き門と言われています。他の看護師に対して指導を行ったり、より高度な技術と知識を身に付けるために研究を行うこともあります。

ジェネラリストは、幅広い分野において知識や技術を要することを示します。例えば、様々な症例の患者が多く来院する一般内科で働く看護師や、介護施設で働く看護師などがジェネラリストのイメージに近いです。
特に老健や特養といった介護施設で働く場合、入居している利用者の状態は様々で、認知症を患う利用者や終末期の利用者と接する機会も多いため、臨機応変な行動が求められます。

このように、働く領域によってスペシャリストを目指すのかジェネラリストを目指すのか非常に重要な要素になります。自身のキャリアアップを考える場合、どのような領域で活躍したいか、どのような働き方がしたいのかによって必要なスキルや経験、取得した方が良い資格なども大きく変わります。
特定分野の専門家になりたい場合は専門看護師や認定看護師などの資格を取得したり、活躍の幅を広げたい場合は様々な症例と接する機会が多い介護施設などで勤務するなど、自身の希望する働き方に合ったキャリアを早めに設定することが大事です。